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帯広ぐるり300km

ゴールデンウィーク真っ只中、マイル消化の旅は帯広をターゲットにした。宿を決めただけでほとんどノープランの旅だ。

A氏からの情報で「中札内美術村」を勧められてたのでまずは直行。レンタカーのカーナビにセットした住所が近づくが広い駐車場が目に入るだけでそれらしい建物は見当たらない。入口が違うのだろうと一周しても他にはゲートもない。試しにと数台が止まっている駐車場に入るとそこが目的地だった。敷地が広すぎて建物が見えないのだ、いきなり北海道にドヤ顔された。ここでは彫刻を見てカフェに入っただけで次へ向かう。

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同じく六花亭運営の「六花の森」へ足を運ぶ。季節の花が咲く庭園とゆかりのある芸術家の作品が点在する小屋に展示されている。お菓子の包み紙に使われている花がら模様を描いた坂本直行氏の作品や生い立ちも詳説されている。お昼時だったので帯広名物豚丼を食べた。隣が六花亭のお菓子工場、辺り一帯が甘~い匂いに覆われていた。

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北海道と言えば牧場だ。2箇所に行ってみたが関東近県の観光牧場とは雰囲気が違う。そりゃそうだ、この地では本業ばかりなのだ。牧草を食べている牛の横にデカイ角砂糖のようなもの、聞いたら塩の塊だとか。牛には必要な栄養らしい、美味しそうに舐めていた。無殺菌牛乳で作ったアイスクリームを食べて満足。

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「愛国と幸福」、若い人は知らないだろうが昔流行った観光地だ。廃線になって随分経つが線路と駅舎は残してある。南の旧幸福駅は当時の駅舎が残っていて、訪れた人が名刺や切符などを貼り付けていてまるで絵馬の奉納状態だ。ホームと車両もあってシートに座れば当時の雰囲気に浸れる。一方、旧愛国駅では駅舎は新しくなっていてSLこそあるものの人はまばら。この手の観光地では建物は残さないとだめだろう。

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駅前のホテルにチェックインし、晩飯のプラン。の前にフロントで近隣の温泉を紹介される。歩いて行ける温泉銭湯がいくつかあるとのこと。その中からモール湯のアサヒ湯へ突撃。歩くこと10分程度で、こぢんまりとした建物が見えてきた。洗い場が6人分だけの小さいキャパ、10人が定員だ。「昨日も混んでたね~」と地元民の会話の中、アウェー感がひしひしと。お湯は茶褐色のヌルヌル湯だ。お肌スベスベで上がったら待ち行列が出来ていた。

出張に行くと寿司屋に入ることが多い。今回もチェックイン後に調べた5~6件を見て歩いたが営業中が1軒のみ。店主と会話しながら刺身・天ぷら・にぎりと軽く仕上げた。インディアンカレーも美味しいと聞いたが今度に取っておこう。

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翌朝はホテルでもらった地図を見ていて決めた糠平湖周辺へと進路をとる。走ること約60km、糠平温泉郷に到着。ふと脇を見るとビジターセンターのような建物が目に入る。車を止め、エントランスを見ると開館中、そして看板に「ひがし大雪自然館」。ひがし大雪博物館は閉館になりましたという情報は仕入れていたので期待していなかったが、なんと5月1日にオープンした新しい施設だった。ひがし大雪アーチ橋ガイドマップを手に入れ先に進む。徒歩で近くまで行くことは断念したが対岸の展望台より「タウシュベツ川橋梁」が見えた。後で写真を拡大したら橋梁の近くに3人ほど人がいるのが写っていた。次回があれば行ってみたい。

せっかくだからと糠平館観光ホテルで温泉に浸かり軽く汗を流して糠平湖を後にする。

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帰りの便までには余裕があるので東へ向かい道の駅足寄湖に入る。道の駅の標識は出ていたが、ここでいいの?と躊躇する。丘の上にそびえ立つ洋館は昼間から入るところじゃないよねと勘違いするような佇まいなのだ。下の駐車場でググるとここで間違いないようである。洋館は1Fがチーズ工場で2Fが道の駅の売店になっている。遅い昼はチーズカレーを食べた。買い物を済ませ、近くの観光施設を調べると「足寄動物化石博物館」とある。よーしレトロ感を満喫するぞ!と張り切るが、到着してみると立派な建物が視界に。中に入ると展示物もスゴイ、化石だから骨しか展示していないが実物大に復元されているので圧倒される。チビッコ達が体験コーナーで目を輝かせていた。そう言えば、今日はこどもの日だ。

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空港までは高速でスイスイと1時間ちょっと。レンタカーを返す前にフロマージュに寄る時間もあった。一泊二日ではあったが、往路朝一復路最終便という高効率な旅であった。