マッカーサー道路と新橋界隈(後編)
マッカーサー道路と新橋界隈(前編) より続く。
新橋といえば赤レンガ通りが有名だが道路を見てもどこにもレンガのかけらもない。「新橋ねっと」によると明治時代に防火対策としてレンガ造りのビルが建てられたことで名前がついたとのこと。また一つスッキリした。
路地を彷徨っているとチャリンコを押しながら「ふぅ~よいしょっ」とため息をつく扇千景似のおばさんがフラフラと歩いてきた。「おつかれですか?」と声をかけたら、「氷屋さんはどこいっちゃったの?」と。カメラを持っているのに地元民と間違えられたようだ。スナックのママさんだろうか、飲屋街のワンシーンを体験した。
今まで何度となく歩いている新橋駅西側界隈だが、路地を縫ってみると初めての発見が多い。小さい店舗に囲われ隠されているような桜田公園、そして路地奥にひっそりと佇む烏森神社。「心願色みくじ」という独特のおみくじが用意されている。願い事を札に書き神社に託すのだ。確かに2拍手で心に思うより叶いそうな気がする。
駅前飲屋街には付きものの風俗店。この路地ぐらいしか目に入らなかったが、「紹介所」なる店が煌々と光を放っていたので店舗は散らばっているだけなのであろう。
シラフで歩いた3時間、写真は大漁で大満足。駅前に戻ると古本市のテント群。さて、帰ろう!と空を見上げると、まん丸のお月さんが見送ってくれていた。