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【東北震災遺構2018】③たろう観光ホテル

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東北震災遺構めぐりも最後の目的地へとたどり着いた。岩手県宮古市田老地区、津波で街が全滅になってしまったところだ。


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旧堤防と新堤防。古い方は一部損壊していた。新しい堤防は海寄りにより高く建設されていた。


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津波到達地点の表示は港湾施設と岩山に設置されている。今回の津波が如何に高いかがよくわかる。


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f:id:twinleaves:20180713075641j:image報道でもよく紹介されていた震災遺構「たろう観光ホテル」。1階と2階は津波で骨組みだけになっていた。

 

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あらかじめボランティアガイドを申し込んでいた。ガイドと一緒でないと中に入れないのだ。ガイドによる案内で客室内を見学、3階以上は何もなかったようにキレイな状態で残っている。さらに奥の部屋へと案内され、そこでホテルの社長さんが撮影した津波到達時のビデオを見る。沖合から黒い塊が迫ってくる、そしてホテルと海岸の間を消防車が走り抜ける。その直後堤防を安々と越えて迫ってくる大津波。映像で見ても迫力があり恐怖感を覚える。目の前でリアルに体験したら腰を抜かすだろう。実際、ビデオ映像は津波がホテルに到着するときの一瞬、カメラが上を向いてしまっている。本人は覚えていないそうだが自然と体が避けたのだろう。


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このホテルの社長さんは防災意識が高かったようだ。津波以前から掲示されている張り紙、従業員も全員無事だったそうだ。ホテルは近くに新築された。しかしこの被災建物は遺構として残すことを決めたのだ。石碑や碑文だけではすぐ忘れ去られる。これだけ大きい遺構でいつまでも危険に備えることを忘れないようにという思いだろう。次世代につなげて行きたい。