設計・製造ソリューション展で見た最新3Dプリンタ事情
先週は取引先が3Dプリンターの試作機を展示するというので設計・製造ソリューション展を見に行った。製造業向けのCAD/CAMなどのマシーンが一堂に会する展示会だ。今回はこの中に3Dプリンターコーナーが設けられ100社近くが最新の機器を並べていた。
お目当てのメーカーが参考出品していたのは紫外線硬化樹脂を使う光造形型だった。液体の樹脂が形を作りながら引き上げられていく方式だ。仕様・価格・発売時期など何も決定しているものがなく現物を見るだけで終わった。今後の発表に期待したい。
そのあと3Dコーナーをブラブラしていると人だかり。大きな箱型工作機器のようなマシーンを覗きこんでいる。窓の中にはレーザーが飛びその先には金属の形が形成されていた。金型を作る「金属光造形複合加工機」というものだ。
- 粉末状の金属をトレイ上に敷き詰める
- レーザーを当てて2次元形状の金属板を形成する
- 刃物による切削加工で厚さを整え表面を均一化する
- 金属板の上に粉末金属を重ね繰り返し
この機械では金型の水管(冷却用の水を通す管)も一緒に形成できるのだ。それも渦巻きなど複雑な形も図面さえ用意すればOK、金属の塊を削りだして作る従来の方法では逆立ちしても出来ない技だ。今までは分割して作っていたらしい。
福井県の会社だが、世界で唯一の技術らしい。感心した。